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客観的に見る「技術」

  • 執筆者の写真: 九品
    九品
  • 10月27日
  • 読了時間: 7分


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客観的に見る「技術」




前回の記事では

編集者さんって

自分の価値をわかってないよねー

というお話をしました

(編集者という存在の価値)




それでよく

この答えに辿り着く人が

いると思います




・客観的




何のために

編集者がいるのか


それは

漫画を客観的に

見るためである



編集者の役割は

客観的に

漫画を読むことだ


そう考えるのが

たぶん普通だと思いますが




少なくとも

自分が会った

編集さんの中で


読者さんの意見と

編集さんの意見が

一致してるの

見たことないんですよねw


正直

かすりもしてないw






はたしてそれを

客観的な意見だと

言えるのか?w




言えないですよねw





客観的な意見を言うって


実は

誰でも

できるものじゃない


勉強や経験を積み重ねた

ベテランの人が

ようやく

することができる


『予想の技術』なんですよね


自分の知識や経験を

元に

読者さんの反応を

予想する技術







編集さんが

自分の価値を考えたときに

客観的な意見


真っ先に思いつく

簡単に

行き着きそうなものですが



それ

こちらから見ると

初心者丸出しですねw



実はそれ

ベテランの技術

なんですよ?w


って言ってあげたいw



もしくは

編集者になる前に

分析的に

いっぱい漫画を

読んでる人の技術



編集者さんは

最終的には

それを目指すことに

なると思いますが

それには経験と知識と

長い年月がかかると思います







でも

自分は

どんな編集さんであれ

その人に

漫画を見せることで


客観的にレベルアップした

漫画を作ることができる


そう考えています


そして

それこそが

自分が感じている


普遍的な編集者さんの

存在価値であり



自分が

編集さんに求めるもの

なんですよね




それをするためには

そんな高度な技術である

客観的な意見というものは

求めてないし

必要もないです









客観的な意見



だれでも

できそうに見えて


習得するためには

結構勉強しないといけない


実は

高度な技術



なぜ

高度な技術と言えるのか


それは

できる人とできない人が

存在するから




できない人が

存在しない


と、いうのなら

それは

初心者向けのスキルだと

言えますが



読者的な意見を言える

編集さんって

意外と少ないですよね




思い返してみてほしい


いろんな作品を


すべての作品に

ちゃんと客観的なアドバイスを

編集者さんが

送ってるように

思いますか?



自分は

そうは思えませんw



思わない じゃなくて

思えない ですw




それができてたら

どこも

こんな苦労してないと

思いますw


どこでも

神漫画が

量産されていると思いますw







そして


なぜ

ベテランではない

新人の編集さんの意見は

客観的ではないのか


読者さんの意見と

乖離してしまっているのか

かけ離れてしまっているのか


という話




普通の人が

普通に漫画を読んで

その感想を作者に

伝えました


その感想は

少しお世辞も入ってる

だろうけど

客観的に近いと思います





でも

何の勉強もしていない

普通の人が


客観的な意見を言おう


そう思った時点で

客観的とは

かけ離れた意見になる


多くの読者さんと

かけ離れた意見になる



質の悪い

フィルターを通って

逆にホコリまみれな

意見になってしまってる

みたいなイメージですね






そんなことを

するくらいなら


今後の方針とか


次は

どんなことを入れようとか


書こうとしていることの

史実を調べたり


まとまってないものの

校正をしたり


雑誌として

相応しくないかどうかの

チェックをしたり


自分に

今編集さんがハマっている

本を紹介してくれたり


自分ははじめにたぶん

こういうものが入ってなかったら

注意してほしいという

メモを渡すと思うので

それのチェックとか




そういうことを

した方が建設的だと

思うんですよね






そんな

ドロまみれな

客観的な意見とか

押し付けてくるなw


せっかくキレイにした

うちの一張羅が

ドロまみれに

なるでしょうがw




それなら

次に着る服を

一緒に考えてくれw





というのが

編集さんがする

客観的な意見に対する

自分の意見ですw



ベテランの人だったり

それが売りの

漫画好きの編集者さんなら

いいけど



ほとんどの人違うよねw






じゃあ

どこで客観的なものを

作るのか




それは

漫画家本人です


漫画家の仕事です





漫画家が

技術的に考えたほうが

客観的に面白い漫画ができる




それをするためには

2段階の過程が

必要だと思います




まず

第一段階が

「作画時」


そして

第二段階が

「編集さんに見せたとき」





まず

プロットを作りました

ネームを書きました


今回は

どんな話を読者さんに

聞いてもらおう

読者さんに

どんないたづらをしよう



この段階では

全く客観的ではないですw


読者さんとどう遊ぼうとか

どう楽しんでもらおうとかは

読者さんへの意識は高いですが


これを

客観的とは言いません





次に作画時


ネームに書かれたものを

絵にするとき


このシーンでは

何を意味しているのだろう?


これを見た読者さんは

どんな状態になるのだろう?


どんな感想を抱くのだろう?


それにふさわしい絵は

どんなものだろう?




ここ!!!!!w


これが

まず第一段階の

客観的ですw


絵をつけるって

1コマに最低でも

20分、30分以上は

かかるわけですが




そんなことを考えながら

2,30分も

1コマ1コマの

意味を考える

読者さんの予想をしている

ことを考えてくださいw





いやでも

客観的になりますよw



その工程で

自分の意見と

読者さんの意見が

限りなく近いものに

なります



それで

自分の

こう見てほしいという意見と

読者さんの感想が

ほとんど重なるんですよね





逆に編集さんは

それができるのか!?って

話ですよw


1コマ1コマ

30分もかけて

読者さんの反応を

予想するということが!w



できないですよねw


編集さんは他にも

いっぱいやらないと

いけないことがあるのにw




良い絵を入れることは

もちろんですが

読者さんの状態を

予想しながら絵を

入れていったり



場合によっては

セリフや

酷いときには

シーン自体の修正を加える



これが第一段階です



でもこの段階では

まだプロレベルでは

ないと思います


ただ読者さんと作者が

遊んでるだけ



プロレベルになるには

次の段階の

客観視が必要になると思います




次、


絵をつけ終わった後か

ネームのあと

編集さんに

見てもらいますよね


その工程を

挟むことで


もう一人の自分というものが

出てきます



つまり

自分の中に眠っている

「さいとうなおき先生」が

出てきますw



編集さんに見せることで

“だれが”

客観的に漫画を見るのか



それは

編集さんではない。




自分の中の

さいとうなおきですw




自分がめんどくさがって

修正しなかった箇所とかを

ビシバシ指摘してきますw


鬼w



自分の中にいる

鬼を呼ぶために

編集さんがいるんですよw


自分の中に眠る

鬼を呼ぶためには



大勢の人に見てもらう


もしくは


大勢の人に見てもらう前に

一般の友達とかではなく

仕事相手のような人に

漫画を見てもらう必要がある



それが

自分の中にいる

技術的知識豊富な

鬼を呼ぶ条件なんですよw



自分が

真の漫画家になるためには

この鬼


つまり

さいとうなおきが

必要なんですよw




マンガ業界ではよく

客観的という

言葉が飛び交い


それを

編集さんが

行うと

普通は思いますが



実はちがうw

本人ですよねw




これたぶん

編集さんの中では

気がついてる人いますよね


「指摘する部分は」

「作者本人が知っている」


って

聞いたことありませんか?


そういうことですね



で、この

さいとうなおきさんが

指摘する部分の中で


自分で解決できない

問題っていうのが

時々あるんですよ



そこを一緒に

考えてもらいたいんですよね





編集さんに求めてるのって

そういうものだったり

作者の中にいる鬼を呼ぶこと

なので


客観的なとか

そんな

高度な技術とかではなく


自分たちにとっては

そこにいるだけで

存在価値があるんですよ?



そういうお話でした





どっちかというと

今後の方針とか

資料とか

商業的に

求められているものとかね


そっちは

誰でもできるけど

みんな同じにはならない


それこそが

編集さんの価値だと

思ってるので



それを磨くべき

なんですよね

そして何年か

たった後に


客観的な見方というスキルも

自然と手に入っていると

思うので




なんの

知識も経験も伴ってない

客観的意見なんて


そんな

汚い

「自称」客観的意見なんて

自慢げに押し付けてくるなw


磨いてもそれ

ドロなんだよ!w


言ってもいいけど

そこに

プライドを持つな!

自分の価値を

そんなドロに置くな!w


時間の無駄!w

もったいない!w



とにかく自分は

編集さんの

才能が活かされていない

ということに

我慢ならないんですよ!!w




自分の

才能を見つけて

自分の才能を磨け!!!


才能を磨くのは

漫画家だけじゃないですよ?


編集さんももちろん

世の中すべての人に

言えること


そう思います



技術的な話をするには

漫画家と編集者がお互いの

レベルをあわせないといけない

「すり合わせ」

「技術共有」


それをするには

漫画家以上の読書量が

必要になるのだろう

それはまた

別のお話



そんな話でした


っていうか

技術的な話になると

ほんと毎回記事が

長いな!!w



てことで

そんな感じです!w








 
 
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